2021年03月12日
今週の注目感染症 令和3年第9週(令和3年3月1日~令和3年3月7日)
■ コメント
・RSウイルス感染症の定点当たり報告数が例年の同時期よりも多くなっています。
RSウイルス感染症は乳幼児期から学童期にかけて流行がみられます。
特に抵抗力の弱い乳幼児がかかると重症化しやすく、注意が必要です。
~RSウイルス感染症について~
RSウイルス感染症は、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。
何度も感染と発病を繰り返しますが、生後 1 歳までに半数以上が、2 歳までにほぼ 100%の子どもが少なくとも 1 度は感染するとされています。
症状は、軽い風邪のような症状から重い肺炎まで様々です。
感染してから 2~8 日の期間を経て、発熱、鼻水などの症状が数日間続きます。
多くは軽症で済みますが、初めて感染発症した場合は症状が重くなりやすいといわれています。
特に乳児期早期(生後数週間~数ヶ月間)に初めて感染した場合は、細気管支炎や肺炎といった重篤な症状を引き起こすことがありますので、乳児期早期のお子様は、感染を避けるための注意が必要です。
また、症状がある場合は、すみやかに医療機関を受診しましょう。
主な感染経路は、患者の咳やくしゃみなどのしぶき(飛沫)に含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛沫感染」と、ウイルスが付いた手で口や鼻などの粘膜に触れることによる「接触感染」です。
感染を予防するためには、流水や石けんによる手洗いをしっかり行うこと、咳やくしゃみの症状がある時は、周囲の方への感染を防ぐためマスクをするなどの咳エチケットが重要です。
乳幼児は、ウイルスが付着したおもちゃや手すりなどによって感染することがあるので、アルコールや塩素系の消毒剤等でこまめに消毒しましょう。
・福岡県感染症情報ホームページ >>詳細はこちら では、感染症発生情報、病原体検出情報などがご覧になれます。
【福岡県感染症情報センターより参照】
(令和3年3月12日更新)